激戦☆四大陸選手権
2011年 02月 21日
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ふぁぁぁぁ。お早うございまーす。
昨日の(いや、今朝か)の興奮冷めやらぬまちゃ子です。
改めて四大陸選手権、良い試合でしたねぇー。
みんな爽やかで、ひたむきで。
最終グループの社長→未来ちゃん→美姫ちゃんの流れは素晴らしかったね。
社長は結果として表彰台を逃したけど、ショート、フリーともきれいに揃えてきてるし、この調子でワールド.東京に乗り込んでほしいな。
未来ちゃんは素晴らしい演技でしたねぇ。

あー、今さらながら全米が悔やまれるよなぁ。
ワールドで未来ちゃんが見られないのは残念だけど、今シーズンは疲労骨折で出だしが遅れたけど(でもおばあちゃん達と楽しい時間を過ごせたみたい。そういうところがあっけらかんとしていて、やっぱアメリカーンだよね☆)、少しゆっくりしてから来季に向けて頑張ってもらいたいな。
そして未来ちゃん成長期と怪我での練習不足で身体の絞りが今季は足りてないような気がします。
身体が絞りきれてないと怪我にもつながりかねないので、来季はいつものスリムな未来ちゃんでよろしくです。
未来ちゃんは本当にきれいなジャンプを飛び、素晴らしいスピンをする選手。
未来の世界チャンピオン候補生と言われながらも、なかなか飛び出せずにいます。
難しい年頃だけど心と身体をもっともっと磨いて、彼女の才能を開花させてもらいたいな。
そして美姫ちゃん。

今季の戦績はすごい!
いや、昨季から安定した良い演技はしていたんですよ。
でもなかなか点数をもらえず、我慢の一年を過ごしていた美姫ちゃん。
今季の点数の出具合を見るとようやく2008年の途中棄権した世界選手権の制裁が完了してもらえたって感じかな?
もしくはあの女王様がいないおかげで、美姫ちゃん本来の評価をしてもらえるようになったのかな?
だってあの女王様とへんてこコーチ、名指しで美姫ちゃんの事、牽制してたものね。
となるとワールドに彼女が出てきたら、美姫ちゃんの点数の出具合はどうなるのかしら?
今季はきちんと点数が出るというのも大きいけど、それ以上に今季の美姫ちゃんの強さは取りこぼしの少なさでしょうね。
今まではジャンプミスはもちろんの事、ステップ、スピンでの取りこぼしがありましたけど、今季は特にスピンできちんとレベルをとれているというのは大きいよね。
そしてジャンプもずっと悩まされ続けていた4回転論争にも終わりを告げ、コーチの指示といつもぶつかっていた3ルッツ-3ループを調子や試合展開を見極めて飛べるようになりました。
これはジャンプの天才の美姫ちゃんには気持ちの切り替えがとても難しい選択だったと思います。
だってふたつの高難度ジャンプ練習では飛べるし、コンビネーションに関しては試合で挑戦しても飛べるんだもの。
でもやはりその難度の割に評価や点数に結びにくいし。
そしてフリップをプログラムから外しているのも彼女の気持ちの負担を軽くしていると思います。
もともとフリップにエッジエラーを抱えていた彼女。
エッジの矯正をした2007-2008年のシーズン、美姫ちゃんはとても苦しい試合を重ねます。
それを乗り越えてフリップのエッジ矯正を完了したのですが、その後もフリップをフリーの構成から外す事があります。
2009年の世界選手権で3位入賞を果たしますが、その時もフリーではフリップは飛んでいません。
そして今季はフリップの点数も低くなったので、全日本のショートからフリップではなくループを入れてきています。
でも3-3のコンビネーションやフリップを外しても点数がとれる秘策が演技後半に5つのジャンプを組み込むというもの。
でもこれは疲れがでる後半にこれだけのジャンプを組み込めること自体がすごい事です。
以前は後半のジャンプで回転不足判定を受けることも多かったのですが、今季はきれいに回りきって降りてきています。
やっぱ、すごいね。
今季の美姫ちゃんはジャンプの完成度、気持ちの充実、そして巧みな戦略と全て鉄壁です。
東京での世界選手権での美姫ちゃんの歓喜の涙が現実となっているような感じです。
来季は一シーズンお休みしてスターズオンアイスに招待されている彼女。
今までいくつもの苦しい山を乗り越え、いろんな意味で力が抜け、スケートを楽しみ、彼女本来の才能が開花している円熟期の美姫ちゃん。
ますます目が離せません。
そしてあっこちゃん。

今季最後の試合。ジャンプの調子が上がらなかったのかな?
残念........。
でもインタビューで前のシーズンから気持ちが張りつめていて限界だった。
全日本では勝てる状態ではなく、世界選手権の代表から外れたけど、そのおかげでまたスケートを楽しもうという気持ちが戻ってきていると語ってくれたあっこちゃん。
来季に向けて頑張ってもらいたいです。
やっぱあっこちゃんの情感溢れる滑りまだまだ見たいんだもの。
そして真央ちゃん!

フリー「愛の夢」、素晴らしかった!
柔らかで、真央ちゃんの良さがどんどん伝わって来るプログラムでしたね。
最初すーって横に滑って、こっちにはっと振り向く感じ最高でしたね。
「好きな人を見つけた」って感じで。
つなぎもがらっと変わって、ステップも全く別物だったし。
でも良いよ。これ。
ローリーやっと良い仕事してくれたよ。
私彼女が作った2シーズン前の「月の光」はどうしても好きになれなくて。
きれいなんだけどぼんやりしていて。
あの時のキムヨナ選手のショートが特に強い印象のものだったから、特にぼんやり感がもどかしかったんです。
しかし今季のローリーさん、なかなかですよ。
最後の最後にコリオスパイラルを入れるなんて考えたなぁ。新鮮だ。

ジャンプ構成も後半のトリプルアクセルをダブルアクセル-3トーループに変更したけど、大賛成。
トリプルアクセル2つ入れるのは真央ちゃんのこだわりだっただろうし、2つ飛んでいたものを1つにするのは難度を下げるように思われがちかもしれないけど、
『トリプルアクセルを女子が1つ飛ぶだけでも衝撃ものよ!』
その分苦手なルッツ、サルコーをコンスタントにプログラムに入れられるようにする事、セカンドのトーループのジャンプを回転が足りるように飛べるようにする、そしてセカンドループが回転不足なしでも飛べるようにする。
最近は2ループでも回転不足をとられる事があるし。
2つ目のアクセルをやめるだけで、もっと多彩なジャンプ構成の可能性が出てくると思います。
やはりトリプルアクセル2つ飛びながら、他にもてんこ盛りの課題に挑戦するって言うのは体力的にも気持ちの上でも負担が多すぎると思うし。
何度も言いますが
『トリプルアクセルを女子が1つ飛ぶだけでも衝撃ものよ!』
なんですから。
そして今回のジャンプを見ていて、ジャンプ矯正が無事完了と言う事がよく分かりますよね。
フリップやアクセルのジャンプ前のためもなくなり、とてもスムーズな流れのあるジャンプになってきましたし。
こんな短期間でよくここまでもってきたよなぁ。真央ちゃん。
ここ2シーズンほどジャッジの厳しい採点に狙い撃ちされていた真央ちゃんと美姫ちゃん。
二人はジャンプが回りきっていないという回転不足判定のせいで大技のコンビネーションジャンプを奪われてしまいました。
特に真央ちゃんは回りきろうと力が入るばかり、ジャンプを飛ぶ瞬間にぐっと力を溜め込むようなためをするようになり、これがジャンプを下りた時につまった質のよくないジャンプになっていました。
コーチにつきっきりで見てもらう事ができなかった真央ちゃんはこの癖を停める事ができませんでしたし、タラソワコーチも大事なオリンピック前に大きなジャンプの改造をする事は怖くてできなかったのでしょう。
質の良いジャンプというのは助走の流れに乗って自然にジャンプに入り、そして回りきって降り、降りた後もスケートが”すー”っと流れるものなのです。
これは昨季と今季のフリップジャンプ比較です。
ジャンプに入る前のためが短くなっている事が分かるでしょうか?
真央ちゃんの代名詞でもあるトリプルアクセルも昨季に比べてジャンプ前の踏み込みがましになり、上に飛び上がる高飛びジャンプだったものを、飛距離を出して飛ぶ幅跳びジャンプに変えています。
私達素人目にはちょっとの違いに見えますが、これは実はとても難しく、20歳過ぎた、それも世界チャンピオンにまでなっている選手がこれほどの大幅なジャンプの矯正をする事は、普通には考えられないほど思い切った決断なのです。
それは自分の選手生命を終わらせてしまうかもしれないという大きなリスクを伴う事だからです。
そしてジャンプ矯正を完了するのは少なくとも2シーズンは棒に振るだろうと思われていました。
が、なんとジャンプ矯正中の今季の大一番に真央ちゃんはきちんと結果を出してくれました。
それもきちんと矯正したジャンプ、まだ自分の身体に完全には染み付いていないジャンプをとんで。
なんと言う強い心、強い精神力なんでしょうか。
これだから浅田真央という選手から目が離せないのです。
彼女はまぎれもなく天才です。
でもただの天才ではありません。
努力する天才なのです。
真央ちゃんが世界選手権でどんなジャンプを飛んでくれるのか、どんな演技を見せてくれるのか。
やっぱりこの季節、私とっても忙しい!
幸せです。はふぅ〜。
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